【抹茶のカフェイン量】一日にどのくらい摂取していいの?カフェインの効果と影響

女性にはうれしい効能がいっぱいで、健康や美容にとっても人気のスーパーフード『抹茶』。

美味しいのでついつい口にしてしまう抹茶ですが、抹茶のカフェイン量をご存じですか?
カフェインは、コーヒーや紅茶などに含まれている成分としてよく知られていますが、それに比べて抹茶にはどのくらい入っているのでしょうか?

抹茶を愉しみたいからカフェインともうまく付き合いたいですよね。

いくら健康のためといっても、カフェイン摂取量が多いと逆効果になりかねません。

この記事では、

CAFFEINE in MATCHA

  • 抹茶のカフェイン量
  • 1日のカフェインの適正摂取量
  • カフェインの効果(メリットデメリット)

についてご紹介いたします。

抹茶のカフェイン

カフェインとはコーヒー豆、茶葉、カカオ豆などに含まれる天然成分で覚醒・利尿・興奮作用を持つアルカロイドという有機化合物。

抽出されたカフェイン成分は、数多くの食品や飲料に添加されています。

抹茶のカフェイン量はどのくらい?

文部科学省の日本食品標準成分表をみてみると、

抹茶(粉末)= 32mg / 1g

※[文部科学省] 日本食品標準成分表

抹茶(粉末)= 32mg / 1g

※[文部科学省] 日本食品標準成分表

お抹茶一杯(抹茶=2g)で換算すると

1杯の抹茶のカフェイン量は?

抹茶一杯= 64mg

抹茶ドリンク種類別

■薄茶・濃茶・抹茶ラテのカフェイン量

お店や好みにより量は異なりますが、平均的な抹茶の分量で作った場合のカフェイン量を表にしました

種  類1杯のカフェイン量分  量
薄  茶 64mg2gの抹茶とお湯70~80ml
濃  茶128~160mg4~5gの抹茶とお湯40ml
抹茶ラテ64~128mg2~4gの抹茶と牛乳150ml

1杯で64mgは、多い方?少ない方?

では、他の飲み物と比べてみましょう。

■抹茶のカフェイン量とその他の飲み物の比較

日本食品標準成分表による茶類・コーヒーのカフェイン量

抹茶とその他の飲み物のカフェイン量を比べてみましょう。

種類カフェイン量(100mlあたり)浸出方法
抹茶(薄茶)64mg抹茶(粉末)2g
玉露160mg茶10g・60 ℃ の湯60ml・2.5分
煎茶20mg茶10g・90℃の湯 430ml・1分
ほうじ茶20mg 茶15g・90℃の湯 650ml・30秒
玄米茶10mg茶15g・90℃の湯 650ml・30秒
ウーロン茶20mg 茶15g・90℃の湯 650ml・30秒
紅茶 30mg 茶5g・熱湯 360ml・1.5~4分
コーヒー60mg コーヒー粉末10g ・熱湯 150ml

日本食品標準成分表によると、抹茶2g=64mg、コーヒー60mgでした。抹茶のカフェイン量は、カフェインが多いと知られるコーヒーとおおよそ同じくらいあります。

そして、驚いたのがあの高級日本茶の「玉露」が抹茶の2.5倍

お茶のカフェインは若い芽に多く含まれており、成長するとともに減少するとのこと。

抹茶・玉露は、若い芽をつんで作られるので、カフェインの含有量が多くなっています。

《豆知識》被覆栽培とは

被覆栽培とは、新芽が出てから3週間ほど遮光して栽培する方法。

被覆栽培で作られた茶葉には、アミノ酸の一種であるテアニンといううまみ成分が多く含まれます。テアニンは日光を浴びてしまうと苦み・渋みのあるカテキンという成分に変化してしまいますので、遮光された抹茶や緑茶は、苦み・渋みが少なく、旨味・甘味の強いお茶になります。

また、日を当てないことによって、葉緑素(クロロフィル)が増えるので、葉の緑色が鮮やかで濃くなります。

被覆栽培で作られた「抹茶」と「玉露」の特徴

  • 旨味・甘味の強いお茶になる。
  • 茶葉の緑が鮮やかで濃くなる。

抹茶や玉露は、手間ひまかけて旨味甘味のある風味豊かな良質なお茶になるのです。

薄茶・濃茶・抹茶ラテのカフェイン量

お店や好みにより量は異なりますが、平均的な抹茶量で作った場合

種  類1杯のカフェイン量分  量
薄  茶 64mg2gの抹茶とお湯70~80ml
濃  茶128~160mg4~5gの抹茶とお湯40ml
抹茶ラテ64~128mg2~4gの抹茶と牛乳150ml

カフェインの1日の許容摂取量は?

農林水産省がまとめた各国の食品安全機関等のカフェインの摂取に関しての情報によると、カフェイン摂取の最大量は、以下のようにされてました。

【参考】※[農林水産省]カフェインの過剰摂取について

■健康な大人の場合

カフェインは健康な大人では、1回あたり3mg / kg 体重であれば急性毒性の懸念はなく、

習慣的なカフェイン摂取に関しては、1日あたり400mg(抹茶では4~5杯程度)までであれば、カフェインによる健康への危険な悪影響はないとされてます。

健康な大人の許容摂取量

  • 1回あたり3mg / kg 体重 までは、急性毒性の懸念はない
  • 1日あたり400mg(抹茶では4~5杯程度)まで(習慣的な摂取)

■妊婦さん及び授乳婦さんの場合

習慣的なカフェイン摂取に関し、1日あたり200~300mgまでであれば、胎児や乳児の健康リスクは増加しないとしています。

妊婦・授乳婦さんの許容摂取量

  • 1日あたり200~300mg まで

■子どもの場合

◇欧州・豪州・ニュージーランドでは

子どもには、1日あたり3mg / kg 体重までのカフェイン摂取を指標としています。

子どもの許容摂取量

  • 1日あたり3mg / kg 体重 まで

◇カナダでは

以下の推奨摂取量を定めています。

4~6歳の場合

  • 1日当たり45mg まで

7~9歳の場合

  • 1日当たり62.5mg まで

10~12歳の場合

  • 1日当たり85mg まで

◇米国では

米国食品医薬品局では、子どものカフェイン摂取量のガイダンス値を設定してませんが、米国小児科学会は、子どもはカフェインを含めた刺激物の摂取を抑制すべきとしています。

子どものカフェイン摂取について

一日許容摂取量などのガイダンス値の設定の有無にかかわらず、いずれの国も子どものカフェイン摂取を抑制するべきとしている傾向があります。

チョコレートなどのお菓子やジュースやお茶にもカフェインは入っていることがあります。気づかず過剰摂取させて健康被害につながる恐れもあります。

お子様のカフェイン摂取については、基本的には控えた方が無難ですね。

カフェインの効果と影響は?

■カフェインの効果(メリット)

カフェインのおもな効果・効能は、次の4つ。

◇ 覚醒作用

カフェインの効果で代表的なのは、中枢神経系の興奮で頭が冴え、眠気が覚める覚醒効果。カフェインは脳内にある眠気を作り出す「アデノシン」の働きをおさえます。そのため脳を覚醒させ「眠気ざまし」の効果がでるのです。またカフェインによるドーパミン(やる気を起こさせる物質)の増大により、集中力や注意力が高くなる効果があります。

  • 眠気を抑制する
  • 気分転換
  • リフレッシュ
  • 疲労回復
  • 集中力アップ など

◇ 基礎代謝を上げる作用

カフェインには、脂肪細胞中のホルモン感受性リパーゼ(脂肪分解酵素)を活性化する作用があり、脂肪の分解促進を促すと言われています。基礎代謝アップや脂肪燃焼を促すため、ダイエット中の方にはうれしい効果ですね。

利尿作用(老廃物の排出を促す効果)

カフェインには、利尿作用があり、むくみなどを老廃物や余分な水分を溜めこまないために有効です。

そのため、基礎代謝アップや脂肪燃焼のためにダイエット中の人が好んで摂取することもあります。

◇ 鎮痛作用

カフェインは血管を収縮させることで、 血管の拡張によって起こる頭痛を緩和させる働きがあると考えられています。頭痛薬や風邪薬の成分としてもカフェインが使われています。

■カフェインによる影響(デメリット)

過剰に摂取することで健康に害を及ぼす場合もあります。いくら気分がスッキリして集中力がアップするからと言って、やはり飲み過ぎは良くありません。

カフェインの過剰摂取は、 中枢神経系が過剰に刺激されるので心身にも影響を及ぼします。カフェイン依存症にもなる可能性がありますので、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。飲み過ぎに注意しましょう。

◇ 胃痛の誘発

カフェインは胃酸の分泌を促す働きがあり、 空腹時に過剰摂取をすると胃壁が荒らされて胃痛を誘発します。 特に空腹時にはカフェインの摂取は避けましょう。

◇ 不眠の原因に

カフェインは眠気を抑制する覚醒作用を持ってます。体内にカフェインが入ってから半分になるまで6時間かかるといわれます。夜にカフェインを飲むのは避けた方がいいでしょう。

◇ 貧血の誘発

カフェインにはミネラルの吸収を阻害する作用があります。特に貧血気味の人は摂取する量には気を付けましょう。

◇ 自律神経のバランスを乱す

カフェインを多量摂取しつづけると動悸や過呼吸、ふるえ、不安感、身体の緊張といった交感神経刺激症状が出ることもあります。心身ともに疲れている状態にも関わらず、カフェインによって覚醒させて働かせているということもあります。自律神経のバランスが乱れている状態になり、うまくコントロールできなくなってしまいます。

さいごに

抹茶には、リラックス効果・美肌効果・風邪予防効果など、わたしたちにとってうれしい成分・効果のあるスーパーフードですが、カフェイン過剰摂取にだけは気を付けなければいけません。

抹茶やコーヒーだけではなく、チョコレートやエナジードリンク、コーラなどの嗜好品にもカフェインが入っています。

知らず知らずに最大摂取量以上のカフェインを摂取してしまう可能性もあります。

抹茶を愉しみたいのであれば、適正量として一日に1~2杯(2~4g)までと制限して毎日の生活に取り入れていくといいですね。

↓↓↓カフェインレスは見当たらなかったのですが、低カフェイン抹茶というのがありまし
た。今度試してみようと思います。


Have a nice Matcha Day!