【茶筅(ちゃせん)選び】茶筅の種類と違い。おうちで愉しむにはどれがいい?│茶道具の選び方

こんにちは。「抹茶のある暮らし」を愉しむためのMATCHAブランド「MATCHA DAYS」のオンラインショップを運営しているROCCOです。

今回は、茶筅(ちゃせん)の選び方をご説明いたします。

「自宅で抹茶を点てたい!」と思い立ってみたものの、抹茶を自分で点てるためには、道具が必要になりますね。

わざわざ購入しなくても家にあるもので代用できますが、おいしく抹茶を飲みたいのであれば、茶筅だけは購入することをおすすめします。

茶筅を使って点てたものと、代用品で点てたものではおいしさが違います。

しかしながら、いざ茶筅を購入しようとしても、茶筅は種類が多くはじめての購入となると、どれがいいのか悩んでしまいます。

今回は、初心者のために茶筅の選び方をわかりやすくお伝えしますので、
おうちで愉しむために自分にぴったりの茶筅を選んでみましょう。

茶筅(ちゃせん)とは

抹茶を点てるときに使用する茶道具の一つで、お湯と抹茶の粉を抹茶碗の中で混ぜるための道具。流派や用途により使用する竹の種類や形が異なります。竹製のものがほとんどですが、最近では、樹脂製の製品もあります。

↑↑↑樹脂製の茶筅。竹製より丈夫なので抹茶ラテなど直接牛乳を攪拌できます。ラテが好きな方はこちらはオススメです。

茶筅(ちゃせん)選び

茶筅の種類や違いを知り、自分の茶筅を選んでみよう。

■茶筅の選び方

抹茶を点てるのに必要なものは、まずは「茶筅」湯を加えた抹茶を茶碗の中で混ぜるための竹製の道具です。

流派によって、また薄茶(一般的な抹茶)・濃茶によって形状や竹の種類が異なります。

初心者さんにとって、茶筅選びは種類が多すぎて難しいですよね。


今回は、おうち抹茶を愉しむための茶せん選びのポイントをご紹介します。

  1. 穂数
  2. 竹の種類(材料
  3. 産地
ポイントは4つ。じぶんに合う茶筅を見つけてみよう!

茶筅選びのポイント4つ

  1. 穂数
  2. 竹の種類(材料
  3. 形状
  4. 産地
■ポイント1. 茶筅の穂数

薄茶と濃茶で適した茶筅の穂数は異なります。

  • 薄茶は穂数が多いものが適している
  • 濃茶は穂数が少ないものが適している
薄茶
濃茶

一般的に抹茶というと「薄茶」をさします。

穂数が多ければ多いほどきめ細かい泡を作ることができ、ほわっとやわらかい仕上がりになります。ただし、穂数が多いとその分、茶筅の柄も太くなり扱いにくくなります。

初心者の方には八十立数穂がおすすめです。(百本立でもいいのですが、柄が太く振りにくいです)

「濃茶」は名の通り濃い抹茶でどろっとしているので「点てる」ではなく「練る」といい、薄茶とは入れ方も異なります。

茶道では、濃茶は格式が高いので上級になるにつれ濃茶の入れ方を習うそうです。

濃茶は穂数の少ない茶筅のほうが練りやすく「荒穂」が適しています。

ご自宅で濃茶も愉しみたいという方は、穂数が70本ほどの「数穂」ですと薄茶・濃茶両方に使用することができます。

画像引用:楽天市場「ほんぢ園」より
穂数名称
16平穂
32荒穂
48中荒穂
64常穂
68~74数穂
75~80八十本立
81~95百本立
96~120百二十本立

◇◇薄茶用の茶筅◇◇

  • 穂数の多い茶筅

◇数穂(70本)

◇八十立(80本)

◇百本立(100本)

◇◇濃茶用の茶筅◇◇

  • 穂数の少ない茶筅

◇大荒穂(32本立)

画像:竹茗堂久保左文オンラインショップより

◇中荒穂(48本)

◇常穂(64本)

■ポイント2. 茶筅の竹の種類(材料)

茶道の流派によって使う竹の種類や形が異なりますが、おうちで楽しむのであれば気にせず好きなものを選びましょう。

茶せんの竹の種類

◇白竹(淡竹)

一般的な茶筅で使用される白竹。煮沸した後に1,2年もかけ乾燥させ、割れや変色のないものが使用される。

◇黒竹(紫竹)

黒竹は加工でなく自然の色。はじめは緑色をしてるが、2年ほどで黒く変色する。黒竹の茶筅は、渋くてかっこいいですね。

◇煤竹

古い藁葺き屋根民家の屋根裏や天井からとれる竹。現在は煤竹そのものの数が非常に少なく貴重。

茶筅は消耗品です。穂先がすり減ったり、折れたり、カビが生えてしまったりしたら交換が必要です。気軽に楽しみたいのであれば取り扱いやすい樹脂製も選択肢としてあります。

◇樹脂茶筅

食洗洗浄機もOKで、分解して洗え衛生的。

できれば、はじめてのご購入であれば竹製のものを使って竹の感覚を覚えた方がいいですね。

流派による違い

今回は、おうちで愉しむための茶筅選びですので、流派の違いはここでは深堀りしませんが、念のため記載しておきますね。

流派により、竹の種類・形が下記のように異なります。

竹の種類流派
白竹・淡竹(はちく) 裏千家他
煤竹(すすだけ) 表千家
黒竹(紫竹) 武者小路千家
青竹 初釜用
■ポイント3. 茶筅の形状
形状
外穂の先端がクルっとカールしている形 (画像①)数穂・八十本立・百本立
卵型に全体的にゆるくカーブしている形 (画像②)真・真数穂
穂先が真っすぐな形 (画像③)官休庵

画像①

画像②

画像③

形は自分の好みで選んでいいと思います。

わたしの個人的な好みですが、一般的な画像①のような穂先がカールしている形よりも、全体的に卵型にカーブしている真の形がとても美しいので好きです。

■ポイント4. 茶筅の産地

品質重視するなら国産の茶せんですが価格が高いのがネック。

外国製のものは価格がお手頃なので購入しやすさはあります。
最近では、外国産でもそこまでクオリティの低いものはあまりみかけませんが、あまりにも価格が安いものは避けた方がいいかもしれません。

茶筅の相場や購入場所

■購入できるところは?

茶筅は、ネットであればAmazon、楽天をはじめ、お茶専門店などでも気軽に購入できます。実店舗であれば、お茶専門店、デパート、紀伊国屋などの高級スーパーでも購入可能です。

■茶筅の価格は?

国産と外国製と値段や品質がことなります。

茶筅の価格の目安は、(数穂・八十立・百本立の場合)

  • 外国製 1,700~3,000円ほど

※外国製でもお茶専門店で売られているもの(2,000円以上のもの)が安心です。

  • 日本製 3,000~6,000円ほど

最初のうちは、抹茶の点て方も上手くはないので茶筅の穂先が折れてしまったり消耗頻度も高くなります。

茶筅は消耗品ですので、最初はお手頃な外国製のものを使い、慣れてきたら国産のものを試してもいいでしょう。

見た目も使い勝手もGOOD!MATCHA DAYSオリジナル茶せん

MATCHADAYSは、多くの方に気軽に楽しく「抹茶のある暮らし」をはじめてもらいたい!という想いでスタートしました。

そのため、敷居が高すぎずに見た目もこだわった商品を取り扱うようにしております。

MATCHA DAYSでは、ご自宅用に、デイリーに気兼ねなく使え、こだわり色糸のオリジナル茶筅を製作しております。

価格はリーズナブルに抑えたいが見た目もこだわりたい!という方にぴったりの茶筅です!

【MATCHA DAYSオリジナル茶筅の特徴】

  • 茶筅の中でも美しい卵型形状の「真」
  • 真穂数で、穂数は約70本
  • 竹の種類は白竹と黒竹2種類
  • 色糸は、ほんのりグレイッシュな淡い黄緑色の日本の伝統色でもある”柳染色”

独特な雰囲気と風情を持ち合わせる「柳」。花言葉には「従順」「自由」という意味もあります。伝統を尊重し「従順」に、かつ「自由」な価値観や発想で抹茶を愉しむというMATCHA DAYSの理念がそこにはあります。

茶筅は消耗品。
はじめての方や、ご自宅用・普段使い・練習用のため、国産の高価な茶筅では気が引けてしまうという方などにちょうどいい茶筅です。

ぜひ、いつも手の届きやすい所におき、毎日の生活に取り入れてください。

(※ただいま品薄のため、単品販売は中止しております。抹茶セットのみに付属しております)

もっともっと気軽に楽しみたい方に。

また、茶筅(ちゃせん)はどうしてもハードルが高いとお感じの方に、抹茶シェーカーも取り扱っております。
ただし、薄茶や濃茶でのご使用では、茶筅を使用の場合よりおいしさが落ちてしまいますが、簡単に抹茶ラテをつくりたいという方には最適です。

思い立ったが吉日。まずはリーズナブルな道具から試してみて「抹茶のある暮らし」をはじめてみましょう!

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